Ensemble Bassorum vox

 古楽アンサンブル、バッソルム・ヴォックスはバロックチェロ、ビオラ・ダ・ガンバをはじめとする低音楽器、そして通奏低音楽器(テオルボ、バロックギター、チェンバロ)、打楽器の構成で2004年ドイツで結成された。主なレパートリーは、あまり知られていない17世紀~18世紀のチェロソナタ、またオスティナート・バスにもとづく即興演奏である。バロック時代の音楽において最も顕著なことは、すべてがバスを基本に作曲され、通奏低音が音楽の根底を築くということである。チェロの旋律がその通奏低音の響きと溶け合い、魅力的な低音の響きを創り上げる。バッソルム・ヴォックス(Bassorum vox) とはラテン語でバスの声、低音の響き、という意味である。

 バッソルム・ヴォックスはヨーロッパ各地の古楽音楽祭において幅広く演奏活動を展開している。2005年、バルセロナ古楽音楽祭(スペイン)、フライブルク音楽祭(ドイツ)、ユトレヒト古楽音楽祭(オランダ)などに出演。2006年、ドイツ、ビアジョ・マリーニ古楽コンクール第1位(審査員賞)受賞。 同年オランダ、デン・ハーグにおいて第14回ファン・ヴァッスナー国際古楽コンクール第2位受賞(1位なし)、並びにDe Noorderkerkprijis賞受賞。 これまでに、ラジオ・ORF (オーストリア)、ラジオ・カタラン局(スペイン)、ラジオ・4U(オランダ)により放送される。

 なお、当アンサンブルのメンバーは、ジョルディ・サバール、フリップ・ピエルロ、ロルフ・リズラバンド、アントン・シュテック、ラース・ウルリク・モルテンセン、クリストフ・ルセ、パトリック・コーエン・アクニエン、ゴットフリード・フォン・デア・ゴルツ各氏の指揮のもとバロック・オーケストラ、またはバロック・アンサンブルにおいて数々の演奏をしている。

 2007年、CD「フランスバロックチェロの巨匠たち:その知られざる名曲集」(The Early French Masters ofVioloncello)をスペインのARLV DCISCOS社よりリリース。